ワンゲル用語集 た行

名称 読み 意味
タイ・オフ たいおふ <沢>スリングの結び方の一種。立ち木や打ちが浅いハーケンなどに対して使う。
第二役員会 だいにやくいんかい 役員会は通常7時から始まるが、役員会が終わってから「雀」に入れ込んでいる部員数名によって夜通し行われる「雀」の例会(の俗称)。「徹夜マージャン」ともいう。ほぼ毎週開催され、7時からの役員会がない日でも「臨時役員会」と称して結局打っているようである。ちなみに、第二役員会が行われた後のBOXは乱雑極まりない。せめて後片付けくらいはしたほうがよいだろう。
代理ジャンケン だいりじゃんけん かつて部員が多かった頃の追いコンで、参加する1回生を決めるために4回生の間で行われた儀式。飲みたそうな奴を選ぶために、誰が何を出すのかが最初から決まったジャンケンだったという。
高巻き たかまき <沢>滝やを突破するときに、直接登ったり泳いだりするのではなく、脇の斜面を登り、回り込んで超えること。巻きともいう。
たき <沢>沢登りのメインの要素。沢中ではさまざまな滝に出会うことができる。美しい滝を見るとやはり感動するし、登るのもスリルがあって面白い。形状によって「2条8m」「2段12m」「樋状5m」「斜4m」などと表現する。直登したり巻いたりして突破する。
焚き火 たきび <沢>沢中での楽しみの一つ。そのうえ渓流魚が捕まれば言うことは無い。しかし、太い木に燃え移るまで火を維持するのが大変で、長年の経験と高度の技術を要する。
地形図 ちけいず 京大ワンゲルでは山に行くときは国土地理院発行の1:25000か1:50000の地形図を持っていく。その際水場や小屋などコース上の必要な情報をあらかじめ書き込んでおく。地形図はもっぱら「関西地図センター」で購入している。関西地図センターへの道順はこちら
チムニー ちむにー <沢>「煙突」の意味で、人の身体が入るくらいの岩の割れ目のこと。手足をうまく突っ張って上がって行ける(チムニー登り)場合もある。→ヒグチムニー
→チムナー ちむなー <沢>沢で、果敢にチムニー登りに挑む人々。間隔が広すぎる場所でも強引にチムニー登りしたがる傾向があるので、足の短さを痛感して自己嫌悪に陥ることもある。→ヘツラー
直登 ちょくとう <沢>巻かずに、まっすぐ岩を登ること。
チョックストーン ちょっくすとーん <沢>割れ目にはさまった岩石のこと。ホールドに使えるものから、沢の幅ほどあるものまで、大小さまざま。また、CSとも。
ちん 山行中、ある地点で停滞すること。前日のテン場から移動しない「完沈」と、出発はしたものの目的地まで行かずに途中のテン場でテン張る「行沈」がある。雨や疲労で進めない場合の他、遊ぶために敢えてテン場を移動しないのは「晴れ沈」と呼ばれる。
ツェルト つぇると 本来ビバーク時に使うものであるが、テント代わりに使う人もいる。H澤さんもその一人であり、個人山行でよく使っている。いっぺん使わせてもらったことがあるが、寝心地はあまりよくなかった。
つめあがり つめあがり <沢>沢の最源流部分を「つめ」といい、そこから稜線に上がることを「つめあがる」という。多くは急斜面だったりガレていたりであまり印象がよくないが、高山植物が美しい北アルプスの赤木沢など、つめあがりがいい沢は全体の印象もよくなる。
釣り つり <沢>渓流釣り」の項を参照。
出合 であい <沢>本流に支流が合流するところ。
撤退 てったい エスケープ」の項を参照。
デポ でぽ ピストンのとき、荷物を置いておくこと。または、あらかじめ下山地点などに車や自転車などを置いておくこと。残置
テルモス てるもす (英Thermos)魔法瓶のこと。英語ではサーモスという。
天気図 てんきず 学生で山をやっているものなら大半が経験していることだろう。山中では、NHKラジオ第二放送で16時からの気象通報を聞いて天気図を描き、これからの天気を予想する。携帯電話が発達した今でも欠かせない情報源のひとつである。天気図を描くことを天気図をとるという。
天気図レスト てんきずれすと 16時の天気図が取れなかった場合、22時のラジオ気象通報を聞いて天気図を描かなければならない。22時まで起きているのは登山中は大変なので、16時までにテン場に着かなかった場合、行動中にレストをとって天気図を描くこともある。
天候判断 てんこうはんだん 山に行く前に天気予報などを見て、入山するか判断すること。微妙な天気のときは意見が割れることも多い。
テント てんと KUWVでは軽量化のため、グランドシートやペグを使わない。
テン場 てんば テントを張れる場所のこと。また、張った場所。
伝令 でんれい 事故を起こした場合にパーティーから出す救助要請部隊。
東郷(間違い) とうごう(まちがい) なぜかボックスの棚の上にある「常在戦場」の銘が彫られた胸像のことを「東郷平八郎」だと思っている人が多い。しかし、あれは「山本五十六」である。この胸像をボッカに用いると、男を上げることができる。胸像の制帽のひさしが少し欠けているのは、長年突発的にボッカに使われてきた為である。しかし、かさばるだけで実はあまり重くないという説も。
読図 どくず R.F.」の項を参照。
登山届け とざんとどけ 公的機関などに提出する登山計画書。万が一遭難したときのために、メンバーの情報、予定コース、装備などを書き込んで、地元警察や登山研修所などに提出する。KUWVでは、留守本部及びボックスへの登山届けの提出を義務付けている。合宿に行くときは京大の学生部にも提出が必要。
渡渉 としょう <沢>沢を横切って渡ること。徒渉。
トップロープ とっぷろーぷ <沢>登攀終了地点にザイルをセットして確保する登り方。
トラバース とらばーす @岩登りで、横方向へ移動すること。Aピークを巻いて、斜面上を歩くこと。
トレース とれーす 踏み跡。
とろ <沢> 沢の水がとどまって流れていないところ。普通の人なら瀞といえば「きれいな水が溜まってなんともいえない深い青色をしたすばらしいところ」と思うだろう。本州の沢ではその印象は正しい。しかし、西表の沢ではその常識は通用しない。西表の瀞は「汚い水が溜まってなんともいえない深い緑色(たまに茶色)をした臭いところ」である。浅いところを選んで歩くと膝まで泥に浸かり、足元からなんともいえない臭気が漂う。深みにはウナギかナマズかよくわからん生き物がいるらしく、その気配がする事が多い。

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