06年度後期 沢パーティ合宿

〜閑話〜



3月11日
Part1でドロドロのグショグショになった我々は,バスに乗り込みのはら荘へ向かった。見事に西表の沢に跳ね返されたが,不思議と悔しさは無かった。最善を尽くした結果だったと今でも思うし,納得している。貫徹出来なかったのが残念ではあるが,一応西表の沢とのけじめはつけられた気がしている。 のはら荘到着後、洗濯と荷物の乾燥を行なった。天気が悪く,テント等の大物の乾燥は翌日に回し,部屋の中に衣服等を干した。山の残り香がして,あまり気分の良い物ではない。Blogに記事を書き込んだり,トランプをして時間をつぶす。

女将さんに呼ばれ,夕食を食べに階下へ。豪勢な食事に舌鼓を打つ。すると,同泊の米国人2名が話しかけてきた。こちらの英語力などたかが知れているのだが,幸い相手方がある程度日本語を話せたので,何とか意思疎通が出来た。男性の方はジャスティン,女性の方はオードリー。長野県在住で,学生に英語を教えているそうだ。食事後も談笑し,トランプで一緒に遊ぶ。アメリカのゲームを教えてもらった。北村が強かったのが印象的。 ゲームが終わり,ジャスティンたちが部屋に戻った頃,広瀬からメールが来た。今後の予定について聞かれたので,予定通り16日から海岸に入ると返信。広瀬は日程を前倒ししない事に驚いていた様だが,天気予報や潮位表を見るに,焦っても無駄だったのである。しばらく酒を飲んで就寝。



3月12日
朝,女将さんに起こされる。朝食を食べながら天気予報を見ていると,午後から天気が崩れるとの事。朝食を食べるとすぐに,テントやザック等,室内では干せない&永遠に乾かない物をのはら荘の屋上で干す。これで今日やるべき事が全て終わってしまった。音楽を聴いたり,岩田のパソコンで少し作業をしたりする。午後、俺は昼寝,岩田と北村は散歩に行った。

夕食前,またジャスティンたちとトランプ。今度は日本の大富豪を教えてあげた。夕食を終えてからは,アメリカのゲーム(ダウトみたいな感じ)を教えてもらった。異文化交流もなかなか楽しい物だ。自分たちの今後の予定を聞かれたので,16日から一週間かけて海岸を歩く旨を伝えると,かなりびっくりされた。まぁ一般的ではないし,その反応も仕方あるまい。夜も更けたので,各々部屋に戻って就寝。



3月13日
この日はやる事が無いので,西表をドライブする事に。のはら荘のすぐ近くにあるやまねこレンタカーで車を借りる。岩田がドライブモードに入ったのでこっちはのんびり観光するだけである。忘れ勿石、野生動物保護センター,子午線モニュメント等,初めて西表を存分に観光した。例年西表合宿の日程がきつきつなのはもったいない気がする。たまにはこうやって息抜きするのも悪くない。ドライブ中、西表の北の方はSoftBankケータイが使える事が判明。メールが続々届いた。卒論に関する連絡、留学生の入部希望、東北大からの資料請求等,重要な連絡が受け取れたのが幸いだった。30分程時間をもらい,必死にメールを書く。この間,二人は車の外でボーッとしていた。

西表の道路の終点、白浜に着いたのは13時前。近くの喫茶店で昼食をとり,一路大原へ。帰り道、西表島温泉につかりリフレッシュ。16時前に宿に帰った。その後はひたすらだらだら。夕食後もだらだら。自然に眠りについた。



3月14日
広瀬が到着する日になった。この日石垣に渡るジャスティンたちと別れ,広瀬が部屋に入れる様に荷物を整頓しておく。時間が余ったので,北村と二人,港の外れに試し釣りに行った。ルアーの飛びを確認する程度のつもりだったのだが,40cmくらいのコチが3匹釣れた。幸先が良い。しかし,この時ルアーを一つなくしてしまい,後にヌバンで後悔するのだった。

広瀬から,14時過ぎに到着するとの連絡が入る。時間が少しあったので,のはら荘の隣にあるもともり工房を覗いてみた。貝殻や珊瑚を加工した商品が多く並べられており,好みのペンダント、指輪等を購入。京大ワンゲルの者だと言うと,昔の先輩方が残していった資料を見せてくれた。ボックスでも見た事が無い資料が良い状態で保存されていた上,東北大からの要望に応えられそうな資料もあったので,コピーさせてもらう。この工房は,海岸で拾った貝をアクセサリーに加工してもらう事も出来る。今後もうまく付き合ってもらいたいものだ。 14時、皆で広瀬を迎えに港へ行く。広瀬は極度の方向音痴で,気を抜くとどこに行くかわからないからだ。広瀬は重そうなザックと,中村釣具店で買ったと思われる銛、通称グングニルを持って高速船から降りてきた。無事再会出来た事を喜び合う。宿に着き,部屋に案内すると,広瀬は早速緑色のマットと麻雀牌を取り出した。これらと潜水用のおもりのおかげで,広瀬はかなり重たいザックを背負い続ける事になる。マットが取り出された以上,戦うしか無い。夕食になるまで,熱い卓上の戦いが繰り広げられた。

夕食後は,広瀬にPart1の話をする。岩田がリアルな写真を多数撮ってくれたので,広瀬にも我々の苦労が伝わった様だ。その後は,広瀬の現代社会を憂う熱い話を聞きながら眠りについた。



3月15日
この日は買い出しと出発準備に費やした。朝食後、玉盛スーパーに向かう。人数が増えたので量も増えたが,広瀬が秘密兵器を全て持ってくれる事に。おかげで他の3人はかなり楽をさせてもらった。ありがたい事だ。のはら荘に戻ってから,食料の分配を行なう。だが,今年も米が不足している事が判明。去年は海岸六日目で気付いてピンチだったが,今年は出発前に気付く事が出来た。一年で成長したものだ。そこまで作業をして,後はまた麻雀。5時間以上やっていた。パッキングは夕食を済ませてからきちんと行ない,夜は早めに寝た。



3月16日
いよいよ海岸歩きが始まる。朝食を素早く済ませ,装備の最終確認を行なう。9時過ぎに,のはら荘の送迎の用意が整った。ザックを車に詰め込み,いざ出発。いよいよ大本命、魅力たっぷりの海岸歩きが始まったのだ。

合宿PART2に続く

文責:平澤

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