05後期宮城パーティーpart2
台高「大台ヶ原~馬之鞍岳」
05年11月23日~25日 2泊3日 4人
行程
1日目:大台ヶ原駐車場(入山)---大蛇嵓---日出ガ岳---大台辻(幕営)
2日目:大台辻---引水サコ---杉又高---父ガ谷高---山ノ神ノ頭---幕営地
3日目:幕営地---馬ノ鞍峰---明神出合(下山)
概要
前回の高見山と今回の大台ヶ原により、台高山脈の名前の元である2つの山の制覇を達成。そのことには特別な意図はなく、パーティーのメンバーがまだ誰も行ったことがない近場の山を選んだ結果である。今回は週末毎の雨で、予定よりも1ヶ月近く遅れて入山したため、とにかく寒かったが、1回生が体力を十分に持っていることが確認できて満足である。
1日目 晴天
朝5時台の電車に乗って大和上市駅へ。満員のバスに乗り込んで、入山口の大台ヶ原駐車場へ向かう。大台ヶ原周辺は観光地化が進んでいて、道も過剰なほどに整備されている。巨大なザックを背負っている私たちの姿は、実に場違いだ。
出発は10時20分。まずは、大蛇嵓に向かう。40分ほどで到着したその場所は、180度にわたって素晴らしい展望が開けていた。大台ヶ原に来たときは、是非とも寄るべき箇所の1つだろう。少し戻った道端で昼飯にハンバーグサンドを食べ、さらに45分ほど歩くと日出ガ岳、エアリアでは昼飯を食べたところからのコースタイムが1時間半になっていたのだが、どう歩けばそんなにも時間がかかるのだろうか? 日出ガ岳はこの登山中の最高峰であり、日本百名山にも選ばれているだけあって、悪くない。が、山というよりも景色のいい公園といった印象が強かった。
13時07分に日出ヶ岳を発ち、同37分に川上辻に到着。「筏場への道は橋が壊れているため通行禁止です」といった内容の看板が登山道を阻んでいたが、今回私たちが通るルートは、その橋とは関係がないので、問題なしと判断し普通に通過。15時13分には大台辻に到着し、CS1とした。
2日目 晴れ
朝四時起床。外は真暗。暖かい御飯が食べたいという私の主張から、前日には米を炊かずに、朝一番に鍋に火をかけた。普段よりも朝食の準備に時間がかかるので、出発にどのくらい時間がかかるか少し不安だったが、行動を迅速に行えたお陰で、5時05分には出発準備が完了した。しかし、普段よりも早く起きていたために、外はまだ真暗。しかも、この先は明確な登山道がない。どうしようかとサブリーダーと相談し、結局リヒト山行を決定した。
5時14分出発、リヒトで道標を確認しながら、慎重に尾根を進んでいく。予想していた以上に道標が多いので、道に迷う心配はなさそう。途中、メガネが木の枝にはじかれて、リヒトで探すはめになるというハプニングはあったものの、6時31分には添谷山へ到着。この頃にはすっかりと明るくなって、リヒトなしでシッカリと歩けるようになっていた。その後、道標を見失い茂みの中を迷走したりしつつも、引水サコに8時11分到着。それ以降は道標を見失うこともなく、9時31分に振子辻、10時13分に杉又高を通過し、10時49分にちょっとしたピークで昼レストを取った。昼食はスパゲッティーだったが、水を捨てないで捨てないですむようにと、最低限の水しか使わなかったら、案の定、鍋が思いっきり焦げ付いた。11時44分にレストを終え、しばらくして父ヶ谷高を通過、13時22分にはCS2の予定地に到着してしまったが、時間にも体力にも余裕がありそうなので、次のCS可ポイントを目指すことにした。途中ロープが張られた岩場(と呼ぶのは大袈裟か・・・)などを通り、山ノ神ノ頭に15時到着。この辺りはテントが張れそうだったが、ピークをもう1つ越した先にキャンプ適地があるらしいので、更に歩く。エアリアでは、ピークをトラバースするルートが記載されていたので、それに従っていったが、かなり歩きにくかった。実際に道標がついているのは尾根上らしいので、そちらのルートを辿るのが正解だったのだろう。何はともあれ、15時55分にCS2ポイントに到着した。広くて平らで寝るのには快適そうだが、風が強いくて寒いので、倒木の陰にテントを張った。
3日目 晴れ
朝4時起床。朝米を炊き、かつ1時間出発を目指す。・・・・・・が、まったく湯が沸かない。外が驚くほど寒く、風も強いからなのかか? ガスの残量が少な目だったからなのか? ガスが寒冷地仕様ではなかったからか? いずれにせよ、沸騰しないことには米炊きは始まらず、お粥のような朝食が完成(?)するまでには多大な時間を要したのである。で、5時24分に出発。明確な登山道があるわけでないところを真暗な中進むため、リヒトで道標を1つ1つ探しながらの山行だ。日が昇るまで待つという選択肢もあったが、動かないと寒くて仕方がないので、ゆっくりでも進むことにしたのである。6時を過ぎて空が明るくなってきた頃に、尾根上に看板を発見したので、尾根から外れて道を一気に下り、6時40分に地池越到着。ここから、訓練をかねて1回生を先頭に立たせたところ、とんでもない速度で進んでいったため、ついていくのが大変だった。体力が有り余っていたようだ。8時25分に馬ノ鞍到着。写真を撮って、ここから下山地に向かって下り始める。途中で明神滝によって昼飯を取り、10時45分に下山した。
が、車道に下りたからと言って、歩くのが終わりというわけではない。ここからバス亭まではエアリアで2時間10分の距離がある。2日目に距離を稼いだお陰で、3日目は行程が短く、体力に余裕があったので、自然と早足でバス停のある温泉地を目指すことになった。前半から中々快速であったが、後半になると林道レースの様相を呈し始め、1回生2人が競歩の如き勢いでどんどん進んでいく。後輩に負けるわけには行かないと、私も必死で追いかけたが、ゴール直前になって2人が走り出すに至って、私はリタイアを決定。もう少し前に、リタイアを決め込み、自分のペースで歩き始めた同回生と共に、1回生2人から少し遅れてゴールした。コースタイムは1時間半也。急いでも、バスがくるまでは5時間以上待たなきゃいけないのにね・・・・・・。
感想
朝夕の冷え込みが厳しく、寒がりの私としては辛い山行であった。ルート上の景色も初日以外は今ひとつで、何故にこんな計画を立てたのかと立案者自ら不思議に思う。パーティーメンバーとの交流は深まったのがせめてもの救いだ。それと、1回生2人に体力で負けそうで怖い。
文責:宮城
[写真]