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2011後期 沢面 予備合宿part1〜part4

【日時】

part1ヘク(9/28)   part2口ノ深谷-奥ノ深谷(10/9-10/10)
 part3八幡谷(10/15)  part4北山(10/22-10/23)

【行程】

part1:入渓(6:25)-小女郎ヶ池(11:59)-下山(13:05)

part2:一日目:坊村(6:28)-15m大滝(10:27)-奥ノ深谷沿いの平地、CS1(12:23)
    二日目:出発(6:11)-林道(10:15)

part3:細川(入山)―武奈ヶ岳―細川(下山)

part4:一日目:出発(8:14)-杉尾峠(11:05)-中ノ谷山の手前、CS1(14:38)
    二日目:出発(6:01)-奥ノ谷山(8:03)-下山(9:00)

【メンバー】

  • CL・医療・記録:服部
  • SL・Top・気象:水戸
  • Sec・食当:福田
  • 装備:岡野
  • part1顧問・part3客人:横川

記録

この予備合宿に関しては僕があまりやる気が無かったうえにいろいろつらい思い出があるので暗い記録になる気がするのだが、あまりひどいことを書くと怒られるのでなるべく穏やかな文章で書きたい。


■part1

part1はいつも通りヘクである。やる気のあったころの僕は当然ヘクをカットする予定だったのだが、めんどくさくなったのと台風で大峰や台高がどうなってるのかよくわからなかったので結局ヘクにした。
 遡行自体は特に何も無かった。徹夜明けだったが沢に入ると目が覚める。快晴の中、ヘクにしては爽やかだななどと思っていたところに大量のヒラムシが発生していつもどりのヘクと化しヘクの面目を保った。下山はCLもSLも何も考えずに歩いていたら道を外していた。
 この夜はいろいろあってBOX棟の前の砂利の上でしばし寝ていた。


■part2

part2は口ノ深谷遡行-奥ノ深谷下降である。いつものワンゲルのルートとは反対の順序だったが、夏休みに僕が一度奥ノ深を下降していたし、いくらワンゲルで新しい試みをするのが禁じ手とは言えまあこのくらい大丈夫だろうと思って計画を紹介したらだめです伝統のルートにしなさいという意見が出てきて、まあ結局通したが大変だった。この件に関して思い出すと、あの頃は僕も権力が弱かったなと思うのだが、別に3回生や4回生になってから権力を得ても嬉しくない。
 山行自体は僕は風邪をひいていたが特に何事も無く終わった。特筆することと言えば、中峠で道を間違えた。その後の新歓PWでも中峠に向かう道を間違えたし、12年前期水戸partyも間違えたし、どうやら沢メンと中峠は相性が悪いようである。あと、晩飯はポトフだったが、ハッピーがウインナーの量を間違えて半分しか持ってこなかった。しかもコンソメが少なくて味が薄かった。


■part3

part3は八幡谷。沢の完成編である。八幡谷が完成編とはあまりにしょぼいと思われるかもしれないが、まったくその通りだと思う。八幡谷は横川がついてきた。
 この山行は遡行部分以外が面白かった。前夜の大雨で367号が通行止めになっていたのでナビに従い477号から県道を繋いでアプローチすることにした。あとで知ったのだが、477号は酷道として有名な国道だった。5人積んだマーチで緊張感のある運転を強いられた。もっとも沢のアプローチの林道ではひどい道がいくらでもあるので、沢メンとしてはこれくらいはクリアしないといけない。
 2時間ほどかけ入渓点に着くと、昨夜まで降り続いた大雨で安曇川が大増水して茶色くなっていた。しかも今日はこのあと雨が降る予定だったが、根性があればなんとかなるということで入渓。今回の予備合宿は、すべて雨に降られても行く予定だったのだ。結論から言うとなぜか雨に降られなかったし実際なんとかなった。八幡谷はあまりにしょぼかった。
 真っ白な中武奈ヶ岳に登り細川尾根を降り始めるが、二回降りたことあるしまあ楽勝だろうと適当に歩いていたらなぜか八幡谷に舞い戻っていた。これには愕然とした。1時間だか2時間だか登り返して下山した。ちなみに僕は後期の金毘羅以降、基本的に山に行動食を何も持って行かなくなったのだが、これは荷物が軽くなるし辛い時に体の底からなんとなく元気が湧いてくるのでオススメである。この時も登り返しのときに妙に元気だった。


■part4

最後は北山の中ノツボ谷遡行からの尾根歩き。普通奥美濃で藪漕ぎを行うのだが、partyのレベルとモチベーション的に結局北山でやることにした。それだけだとあんまりなので中ノツボ谷遡行と合わせておいた。
 僕はまた風邪をひいていた。早朝にアプローチ。雨が降りまくっているがお構いなしだった。ただ、アプローチ中にハッピーが車酔いで死にかけていた。国道脇に車を停め、しばらく外に立っていたが、大雨の中フラフラになっているその姿からは否応なく絶望感を感じた。
 結局ナカノツボ谷遡行はやめて林道で登ることにした。駐車地点に着くと雨が上がっている。なぜ降られないんだ。林道を延々登った後尾根歩きを始めるが、これは思ったよりもきついコースだった。RFも結構必要となる。中ノツボ谷と組み合わせていたらかなり疲れていただろう。CS1に着いてテントに入ったと同時になぜか雨が降り出す。なんと恵まれている。焼きそばを食べて秘密兵器を飲んで寝たが、夜中もずっと雨が降り続いていた。もう十分歩いたし起きても雨だったらエスケープルートでさっさと帰ろうと思いつつ眠りについた。
 しかし、翌朝起きると当然快晴だったので、予定通り出発した。全体的にそこそこきつく、そこそこRFが必要な、良いルートだった。僕はただひたすら早く帰りたかったので特に後輩にRF指導することも無くさっさと降りた。


こうして微妙に消化不良というかしょぼかったという印象を残したまま予備合宿は終了した。なんにせよ最後まで早く終えられて本当に良かったと思ったものだった。心の重荷がひとつとれ、翌週から僕はイベントに行ったり国立登山研修所の講習に行ったりしていた。しかし西表はまだ終わっておらず、そのことを思い出すたび僕の心は沈んでいった。