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2009年度前期 縦走面 吹上Party合宿

大雪山 層雲峡〜旭岳〜トムラウシ山〜天人峡

概要

【概要】

3回の予備合宿を経てようやく合宿に漕ぎつけた。合宿の行き先としては北ア・南アが定番であるが、どうせ行くなら遠くの山に行ってみようと思い、今年は大雪山で合宿を行うことにした。 近畿の山では味わえない風景や山容を楽しむことが今回の山行の主な目的である。

【日時】

09年8月7日〜8月10日 6人 3泊4日

【行程概要】

8月7日:黒岳5合目(入山)ー7合目ー黒岳ー黒岳石室(CS1)

8月8日:黒岳石室(CS1) [pistonー桂月岳]ー北鎮岳分岐[pistonー北鎮岳]ー中岳ー中岳分岐ー間宮岳[pistonー旭岳]ー北海岳ー[pistonー白雲岳]ー白雲岳避難小屋(CS2)

8月9日:白雲岳避難小屋(CS2) ー高根ヶ原分岐ー忠別岳ー五色岳ー化雲岳ーヒサゴ沼への分岐[pistonー天沼ートムラウシ山ー天沼]ーヒサゴ沼避難小屋(CS3)

8月10日:ヒサゴ沼避難小屋(CS3) ー化雲岳ーポン沼ー第一公園ー滝見台ー天人峡温泉(下山)

【メンバー】

  • CL・記録・医療:吹上
  • SL:宮西
  • 装備:藤谷
  • 食当:石田
  • 装補・気象:安達
  • 食補:上杉

記録

8月5日

夕方、京都駅に集合し電車に乗って舞鶴駅へ。舞鶴から小樽行きのフェリーに乗車して北海道に向かう。

8月6日

一日中フェリーで移動。フェリー内はなかなか快適だった。 夜になってようやく小樽に到着した。明日の早朝に出る札幌行きの連絡バスに乗るため、この日はフェリー乗り場前で野宿した。8月とはいえ北海道の夜はやはり肌寒かった。

8月7日 天候 曇り

13:53 入山。

14:25 7合目でレスト。 

15:45 黒岳。天気図レスト。(〜16:38)

16:53 黒岳石室(CS1)。

早朝、連絡バスに乗って札幌へ。札幌から高速バスに乗って旭川に向かう。9時半ごろに旭川に到着した。食料の買い出しを済ませて層雲峡へと向かった。

1時に層雲峡に到着。京都を出てからおよそ2日、ようやく入山口に辿り着いた。パッキングを済ませ、ロープウェイに乗って五合目から入山。

1日目の行程はわずか2ピッチだったが、ザックがいつもよりも重くてなかなかペースが上がらない。1度レストを挟み、黙々と歩いて黒岳山頂に到着。かなりしんどい登りだった。

黒岳山頂付近は既に森林限界を越えており、高山らしい雰囲気だった。この後は10分下ればテン場に着く予定だったので、天気図レストも兼ねてロングレストを取った。 寒くなってきたので5時前には山頂を後にした。10分もかからずにCS1の黒岳石室に到着。テン場は1人500円だった。

夕食はキノコとほうれん草のパスタで非常に美味しかった。山の上では多少手間がかかってもうまいものを食べる方が良いと思う。

北海道はやはり本州と違って星が良く見えた。宮西をはじめ何人かは夜遅くまで天体観測をやっていたようだった。CLはあまり星に興味がなかったのでさっさと寝た。

8月8日 天候 晴れ

3:30 起床。桂月岳へのpiston開始。

3:53 桂月岳。ご来光を臨む。

4:43 piston終了。

5:58 出発。

6:33 お鉢平展望台でレスト。RF指導をする。

7:20 北鎮岳分岐でレスト。piston開始。

7:40 北鎮岳でレスト。

7:59 piston終了。

8:50 間宮岳に到着。昼食レスト。

9:26 旭岳へのpiston開始。

10:09 旭岳に到着。レスト。(〜10:42)記念撮影をする。

11:27 piston終了。レスト。

13:32 白雲岳分岐でレスト。白雲岳へのpiston開始。

14:05 白雲岳に到着。レスト。(〜14:23)

14:55 piston終了。 

15:41 白雲岳避難小屋(CS2)。

3時半に起床。朝食を食べてから、ご来光を臨むために桂月岳へ。エアリアでご来光が見事と書かれているだけあって、素晴らしい眺めだった。眼前に広がる雲海から太陽が昇ってくる様子は実に見事だった。

テン場に戻り、テントを畳んで出発。非常に天気も良く絶好の登山日和だった。

今日のコースは有毒温泉を囲む稜線をぐるっと一周しつつ、いくつかあるピークをpistonする形になる。part1〜3とは違う圧倒的なスケール。今日行くはずの稜線が非常に遠くに見えて、本当に歩けるか少し不安になった。

北鎮岳をpistonし、9時前に間宮岳に到着。出発が早い時間だったため、ここで昼食レストを取り、昼食のサンドイッチを食べた。エネルギーを補給し、本日のメインピークである旭岳へのpistonに出発した。旭岳への道はザレていて歩き辛かった。

10時に旭岳に到着。少しガスっていて残念だったが、それでもかなり眺めが良かった。山頂には別の登山口から来たらしい登山客であふれていた。記念撮影をして、30分ほどレストした後間宮岳に戻った。

13時に白雲岳分岐に到着。有毒温泉を一周する稜線は終わり、ここから先は北海岳から五色岳へと続く南北に長い稜線を南下する道となる。白雲岳をpistonし、3時半にCS2の白雲岳避難小屋に到着。ハイシーズンだからか、テン場は人であふれていた。

夕食はカレーライス。明日の山行に備え、早めに就寝した。

8月9日 天候 晴れ

3:30 起床。

4:50 出発。

5:41 高根ヶ原分岐でレスト。

7:04 忠別沼。水汲みレスト。(〜7:25)

8:01 忠別岳でレスト。

9:50 五色岳。昼食レスト。(〜10:12)

11:08 化雲岳でレスト。

11:48 分岐に到着。トムラウシ山へのpiston開始。

12:20 天沼。水汲みレスト。(〜12:45)

13:41 北沼でレスト。

14:16 トムラウシ山に到着。レスト。(〜14:40)

15:57 天沼。天気図レスト。(〜16:20)

16:45 piston終了。レストを取る。

17:45 ヒサゴ沼避難小屋(CS3)。

3日目も非常に良い天気。出発前にトイレに行く人がいたり、記念撮影をしたりしたため少し出発が遅れた。

忠別岳までは普通の道だったが、忠別岳から五色岳の間はハイマツ帯があり非常に藪々とした道だった。切り開かれてはいたので問題なく歩けたが、切り開かていない藪を行かなければならない沢面は確かに心を折られそうだと感じた。

12時前にヒサゴ沼への分岐に到着。まだ時間に余裕があること、天気図から明日の天候が崩れる可能性があること等の理由により、今日のうちにトムラウシ山をpistonしてしまうことにした。

トムラウシ山までの道はこれまでの道と違い、ゴーロ帯の続く非常に体力と精神力を使う登りで、予備山行ではあまり体験したことのない道だった。もし雨だったら、さらにしんどい山行になっていただろうと思う。

2時過ぎにようやくトムラウシ山山頂に到着。記念撮影をして、20分ほど休憩。トムラウシ山はこれまでの山と違いかなり岩々としており、大雪山の他の山とはまた違った趣があった。

その後は来た道を戻って分岐へ。下りのゴーロ帯の通過はかなり神経を使った。天沼で天気図レストを取り、5時前にようやくpiston終了。分岐からヒサゴ沼までの下りもゴーロ帯と雪渓が混じる道でかなり堪えた。天気図レスト中は、気象通報を書き写している気象以外は全員疲れて寝ていた。

6時前にようやくCS3のヒサゴ沼避難小屋に到着。メンバー全員がへとへとになっていた。12時間近く行動したが、良く歩き切ったと思う。

夕食は牛丼や親子丼のレトルト。疲れていたので、食後は皆すぐに寝てしまった。

8月10日 天候 晴れ

5:00 起床。

6:53 出発。

7:51 化雲岳。レスト。

8:51 ポン沼。レスト。

10:00 レスト。

10:38 第一公園。

11:04 昼食レスト。(〜11:22)

12:17 滝見台。レスト。

13:04 下山。

今日は下山路を下るだけなので、温泉の時間を考えて起床も出発も遅めにした。

1ピッチで化雲岳に到着。化雲岳からはひたすら下るだけ。ポン沼から1時間ほどは地面がぬめっていて歩きにくかったが、その後は特に言うことのない快適な下山路だった。

そして、1時過ぎに天人峡へ下山。3泊4日の山行をケガ無く終えることができて本当に良かった。温泉に入ったが日焼けした首や腕がひりひりして痛かった。

5時前のバスに乗って旭川に帰還。中華料理屋で打ち上げをして解散した。


山行を終えて

総括

北海道の山は本当にスケールが大きかった。桂月岳からのご来光や満天の星空、雄大な稜線歩きなど、素晴らしい体験が出来た。移動に時間もお金もかかったが、十分それだけの価値はあったと思う。北海道に来て本当に良かった。

3泊4日の日程で、特に3日目は12時間近く行動し、メンバー全員が良く歩いたと思う。今期の締めくくりとして量・質ともに文句の無い山行だった。

自分が縦走partyのCLをやるのは今期で最後だと思うが、最後の山行でこのような素晴らしい山行が出来て良かったと思う。