2007年度前期 縦走面 森戸PartyPart1

比良山系 北小松〜武奈ヶ岳〜霊仙山

【日時】
2007年6月17日〜18日 1泊2日 予備日2日(行1完1) 4人

【メンバー】
CL:森戸,SL:宮城,装備:安達,食当:クリス

【行程】
17日(1日目):北小松−釈迦ヶ岳−八雲ヶ原−金糞峠(CS1)(*武奈ヶ岳Pistonはカット)
18日(2日目):金糞峠−南比良峠−蓬莱山−志賀駅(下山)

【前書き】
新年度を迎えワンゲルに新入生が入ってきた。縦走には当初5人の新入生が来た関係で、パーティー編成の際に縦走面を2パーティー出すことになり、引退したはずの宮城先輩にも声を掛けSLを引き受けてもらった。新入生達は全員比良の山を知らないということなので、Part1はワンゲルお決まりの比良に行くことにした。

【概要】
  だが、Part1に参加できないメンバーがいて調整に追われたり、いざ登ってみるとメンバーの体調は最悪、天気も最悪でしょっぱなからこれで大丈夫かいなと前途が不安になる山行だった。

6月17日(土)晴れのち曇り
7:57 北小松駅発
8:17~29 入山口前 水汲み
9:21~9:33 ヤケ山
10:50~11:10 釈迦ヶ岳
12:11~13:01 比良ヒュッテ跡 昼食
13:23〜14:30 八雲ヶ原 昼寝
14:59 金糞峠
19:00 就寝

   JR北小松駅には8時前に到着。この駅はJR湖西線の駅で、初めて降り立ったところながら妙な既視感を覚えた。湖西線は各駅のつくりが似ていて、そのせいなのかもしれない。登山口まではほぼ一本道の坂道がダラダラと続く。比良の山の東側斜面からの入山は、微妙に開発の手が入っているため入山口と勘違いする道が多く、苦労するのだが、北小松からの入山道はかつてロープウェイがあった時代にはメインの入山道として使われていた名残から、どうぞお進みくださいと言わんばかりに舗装道にも道標が立っていた。入山口前には水場もあったので水汲みを済ませ入山する。
パーティーを4つほどあっさり抜き去った後は、ひたすら稜線を目指して前進する。さすがはSLの宮城さん、荷物が軽いのを抜きにしてもペースが速い。しかも新入生の2人もしっかりと宮城さんについていく。結局ヤケ山まで1ピッチで進むことができた。主稜線に出るのに1ピッチかからないこの手軽さが比良の良いところでもあり、しょぼいと感じてしまうところでもある。
だがレスト後急激にペースが落ちた、その原因はCLである。1ヶ月ほど前から百日咳をこじらせており、そのせいで体力が落ちていたので、徐々に3人から遅れ始め、結局次の1ピッチでは釈迦ヶ岳までしか進めなかった。釈迦ヶ岳以降は道を間違えることもあって、比良ヒュッテ跡に着いたのは12時を過ぎていた。昼食をたべて元気回復、さあ武奈ヶ岳へ、っと思っていた矢先今度はSL宮城さんが体調不良を訴え、クリスが実は寝不足だったということも分かり、武奈ヶ岳を登らず八雲ヶ原で昼寝をすることに。太陽が照り輝くいい天気の中、まさか昼寝をするとは思ってもみなかった。
1時間も寝れば全員の体調も回復し、金糞峠に移動してここをキャンプ地とした。しょぼいといっても武奈ヶ岳は比良のメインピーク。この山行のイベントの3分の2くらい未消化になってしまった感があるが、まだまだ比良南部を踏破するイベントがあるさとメンバーに語って眠りについた。だが…

6月18日(日)雨強し+ガス
4:00 起床
5:11 テント撤収
5:25 出発
5:59 金糞峠復帰、再出発
6:29〜39 南比良峠
7:36〜43 比良岳
8:15 木戸峠
8:45 蓬莱山山頂 エスケープ決定
10:11 下山
10:30 志賀駅
12:00 京都駅

 日付が変わった頃にテントをパタパタと雨が打ちつける音で目が覚めた。雨…だと?夕食前に宮城さんが書いてくれた天気図からは低気圧の接近も無く、18日も昨日と変わらず晴れるだろうと思っていたので、この雨音は本当にショックだった。音を聞く限りだが、小雨のような生易しいものではなさそうだ。止んでくれと思いながら耳をふさいで再度就寝する。4時に目覚ましが鳴って目を覚ますと、昨夜の雨音が嘘のように快晴!なんてわけが無く、土砂降りの大雨でテントの下まで浸水しそうな勢いだった。雨のために心折られたCL、SL両名はのろのろとテントを撤収して出発したはいいものの、一向に止む気配を見せない雨と出発後のルートが沢と化して迂回しなければならないこともあって、蓬莱山に着いた頃にはいつもの下山路を使ってエスケープすることしか考えていなかった。新入生には悪いがこの雨の中歩き続ける気力は湧かず、琵琶湖バレイからエスケープルートを使って10時半前に下山した。

【下山後】
 突然の雨に見舞われた災難を労って京都駅で昼飯を食べた後、濡れた体のまま各自帰路についたのである。お疲れ様。

【まとめ】
 雨と体調不良、今回の撤退の原因はこれに尽きる。


文責:森戸

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