06後期 沢パーティーPart1

比良・ヘク谷遡行+α


【日時】
06年10月8日 日帰り 4人

【行程】
10月8日 曇り時々雨
当日朝にボックス集合
5:55 入谷。水量は若干多め。
6:23〜58 8m滝、ザイル設営練習。
7:31〜9:51 お釜の滝、ランビレ。
10時前〜10:30 二段12m、ザイル設営練習。
10:48〜11:25 トイ状5m、へつり大会開催。
12:05〜12:55 植林小屋後、昼食。
13:17 赤茶の滝。
13:24〜30 水汲みレスト。
この後、CLグロレスト。
14;17 小女郎ヶ池、沢装備解除。詰めの薮は殆ど消えていた。岩田のストックが故障し、出発に手間取る。
14:50 出発
16:05 下山

 今期の沢面も,やっぱりヘクからスタートである。雨が少し前に降った事も有って,水量は若干多めであった。問題無い範囲だったので,さくさく進む。
 最初の課題は8m滝。ザイルを出す練習をした。此処は問題無く通過。二つ目の課題は,お釜の滝。此処でのランビレは苦戦した。歴代沢面がハーケンを打ち続けてきた為,もうあまりハーケンを打つ余地が無い。近い内に別の手筈を考えなければならないかも。三つ目の課題は,二段12mの滝である。此処は補助ザイルを設営した。北村君の採ったルートはかなり手強く,追従した俺は苦戦した。彼は手足が長く関節が柔らかいので、時々信じられない様なホールドを使ったりする。何も考えずについて行くと痛い目に遭う様だ。最後の課題はトイ状5mの滝で行うへつり大会。此の滝は近年釜が埋まり,へつり大会の存続が危ぶまれていたが,少々土砂が抜け,釜が深くなっていた。釜の完全復活も夢ではないかもしれない。へつり大会自体は,水量が多くてスタンスが見えず岩田が苦戦したものの,後続は順調に突破出来た。岩田は前期此処で怪我をしているのでトラウマが有ったかもしれないが,無事克服した様だ。
 時間はけっこう遅かったが,昼食を植林小屋跡地迄引っ張る。マタタビが実る事を去年確認したので,今年は持ち帰って友人にリキュールにしてもらおうと考えていたからだ。しかし,邪な願いがヘク谷の機嫌を損ねたのか,今年は一粒もマタタビがなっていなかった。極めて残念である。その後は特に難所もなく,スムーズに進んだ。詰め上がりの薮は,鹿によって殆ど無くなっていた。沢面の先輩方は,行ったらショックを受けるかもしれない。最後は聖地小女郎ヶ池に出て,登山道から下山した。

 ボックスに戻った後、前田先輩に遭遇。これから北アルプスの燕岳に行くと言うので、俺は同行する事に。装備を整え、夜八時に京大正門前へ。面子は、池田、辻、清水、野村、森田、前田各先輩と俺の七名。下道で一路中房温泉へ。午前四時頃到着し、七時まで仮眠、七時半頃出発。合戦尾根を辿り一時間半で合戦小屋、レスト。この辺りから新雪が見え始めた。其の次のピッチで主稜線に出てレストし、少し歩いて燕岳山頂で昼食(11時頃)。11時半に山頂を出発し、東沢乗り越しでレスト、次のピッチで中房温泉に下山(14時半頃)。実働時間から言って、コースタイムの50〜60%で走破したようだ。
 その後温泉で汗を流し、京都へ高速道路で帰還。お金の無かった前田先輩と俺は支払額を半分にしてもらったが、前田先輩は1500円の負債を抱え、私は残金8円の窮地に立たされた。
 燕岳は快晴で北アルプスが一望でき、素晴らしかった。非常に楽しかったし、こんな縦走ならば大歓迎である。ワンゲルがヘタレる以前の先輩方はやはり強いと実感した。


文責:平澤
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