06年度新歓・一回生PW

鈴鹿山系 御在所岳、神崎川


【日時】
06年4月29日〜30日 1泊2日予備日2日(行1完1) 6人

【メンバー】
岩田、森戸、冨士、松尾、北村(新入生)、平澤(顧問)

【行程】
1日目:武平峠駐車場---御在所岳---ハト峰峠---神崎川ヒロ沢出合(テント泊)
2日目:ヒロ沢出合---上水晶谷出合--(峠越え)--コクイ谷---武平峠駐車場

【概要】
 KUWVでは毎年1回生PWを秋に行っているが、昨年度の秋に日程の都合で実施できなかったので、新歓PWと兼ねて今回行うことになった。コースは顧問の平澤先輩が昨年新歓PWで企画していた神崎川河原歩きの計画の一部を拝借して作った。1日目は稜線の縦走がメイン、2日目は河原歩きがメインである。

4月29日(1日目) 曇時々雨

 レンタカーで、入山口である武平峠へ。GW初日ということもあってか、武平トンネル西側の駐車場には結構車が停まっていた。何とか車を置いて、8時過ぎに入山。初CLを務めなければならないので、とても緊張する。が、今まであまり一緒に山に行けなかった同回生達との登山でもあるので、楽しみでもあった。(一度も同じパーティーになったことが無いので。森戸との山行は初めて、松尾、冨士とは去年の新歓PW以来。)

 とりあえず一行は御在所岳に向けて歩き始めた。9時、登る途中の、平らで広がっているところでレストをとる。が、なんと、そこでCLの初ポカが発覚。ウエストポーチに入れていた、記録帳を落としてしまった。原因は・・・同じくウエストポーチに入れていたデジカメを歩きながら何度も出し入れしていたからです、はい。ああ、屋久島合宿の詳細な記録が・・・(泣)。以降、レジュメに記録をとる。

 山頂直下の舗装道路に出る。二年前の登山中に、ここでY武先輩が立ちながら寝ていた(!)という伝説を北村君に伝えつつ、山頂へと続く階段へ。山頂に着いたのは9時半頃。御在所岳(1212m)は、霧につつまれていた。山頂がスキー場になっていて、ロープウェイで簡単に登れるので、一般人も結構来ている。大きな80リットルザックを背負っている我々が目立って仕方が無い。記念写真もそこそこに、縦走を続ける。

 国見峠までの下りには残雪があったが、たいしたことがなく、あっさり通過。10時に国見峠を越え、すぐの国見岳で昼飯レスト(10:12〜10:40)を取る。風がやや強く、動いていないと寒く感じる。昼食のサンドイッチを食べている間、みんな寒さに震えていた。その後、11時40分に根の平峠でレストを取り、12時20分ごろに水晶岳pistonへ。国見岳〜ハト峰峠は、登山者の通行も少なく、笹がやや濃いようだ(道を見失うほどではないが)。中峠には牡鹿の白骨化死体があり、角が既に切られていて、そのことを農学部の平澤先輩は残念がっていた。順調に進み、13時半にはハト峰峠に到着、レスト。昨年前期前田partyで来たときはハト峰峠の水場はチョロチョロとしか水が無く、あまり使えなかったが、今回は水がしっかりあった。ヒロ沢沿いの登山道を下り、2時過ぎにCS1のヒロ沢出合に到着。

 今回の神崎川の右岸のテン場はそこそこ広いスペースで、テント何張りかはいけそうだ。さっそくテントを建てる。平澤先輩は自分用のツェルトを建てていた。その後は自由時間。松尾は即座にテントに入って寝袋に包まったが(いつもこうらしい)、他のみんなはその辺を散策したり、焚き火のための薪をあつめたりしていた。平澤先輩は上流のほうへ釣りをしに。4時過ぎには焚き火を始めようとしたところ、小雨が・・・。当然火付きが悪かったが、平澤先輩が沢メンで培った技術を披露してくれて、焚き火は成功。さらに平澤先輩は大小二匹のアマゴを釣ってくれたので、小さいほうはリリースして、大きいほうは焚き火で焼いて新入生の北村君に食べてもらうことに。これだけで新歓は成功といえるだろう。平澤先輩に感謝。

4月30日(2日目) 晴れ

 今回のメインである、神崎川河原歩きを行った。メンバーの日ごろの行いの良さの表れだろうか、昨日と打って変わって空は晴れて、絶好の登山日和となった。5時起床、一時間出発。テン場から上流へ少し行ったところで、右岸→左岸と徒渉。岩をぴょんぴょん跳びながら行くのはなかなか面白い。(ここから先のすべての徒渉点にペンキマークがついていた。川のほうをよく見ていれば迷うことは無いだろう。)
 エアリアで点線になっている神崎川左岸の登山道は、明瞭で、比較的歩きやすいトラバース道だった。赤テもしっかりついていて、問題なく進む。晴れて気温が上がってくるので、暑いぐらいに感じた。

 8時には上水晶谷に到着。今回のコースは、上水晶谷出合から南西方向へ向かい谷沿いに峠越えをし、再び神埼川に出て少し下り、コクイ谷に入る予定だった。が、ここで失敗。エアリアに点線で、地形図に載ってない道なので、慎重にルーファイしながら行こうとしていた、その矢先だった。登り始めたはいいが、斜面が急な上、崩れやすくなっていて、歩くたびに細かい石や砂が落ちていく。鈴鹿に特徴的なガレガレ、ザレザレな斜面だ。先を行く松尾と富士はどんどん登り、新入生の北村君も二人にしっかりついていく。かなり上のほうへ行ってしまって小さく見えるように・・・なってはじめて気がついた。あいつら谷じゃなくてその右の尾根を登ってるじゃん!!左のほうに赤テが見えるし・・・。その時点で上の連中を呼び戻せばよかったのかもしれないが、下るのも安全とは思えなかったし、稜線に出てしまえば大丈夫だろうと思ってそのまま登らせた。結果かなりきわどい、高度感あふれる登りとなってしまった。新入生の北村君には申し訳ない。それでも何とか慎重に上り、9時に予定コースの峠に戻った。(たかだかこれだけの距離に一時間かけたことから、この登りのきつさがわかるだろうか。)CLの二度目のミスであった。

 神崎川に再び出てから少し川沿いに下り、ぴょんぴょん徒渉しながらコクイ谷へ。コクイ谷の入り口あたりには倒木があって登山道をふさいでいたので、少し巻く。時々徒渉点があるほかは、別段難しいところも無い。途中、時間もあるのでゆっくり昼食のラーメンを食べ(9:55〜10:45)、再びコクイ谷を歩きだす。晴れているので谷全体の雰囲気も明るく、気持ちよく歩ける。沢谷(コクイ谷分岐への登り)も迷いやすいとあったが、別段わかりにくいわけでもなく、あっさり11時35分にクラ谷分岐に到着、レストを取った。そこからは普通の登山道で、一箇所崩壊していたが特に問題なく、あっさり下山。駐車場で森戸が持ってきたクラッカーを鳴らして、山行終了とした。(このクラッカーは森戸が屋久島合宿に持っていって結局鳴らせなかったものである。)

 下山後、湯の山温泉の「ヘルシーパル湯の山」で温泉につかり、レンタカーで一路京都へ。お疲れ様でした。初CLはなかなか大変でした。


文責:岩田

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