06年度 前期沢面 夏P.W.3

谷川・湯檜曽川東黒沢、宝川ナルミズ沢連続遡下降

【日時】
06年8月25・26日 前夜泊一泊二日 4人

【行程】
1日目(25日):土合駅−東黒沢−分水嶺−ウツボギ沢支流−ウツボギ沢−ナルミズ沢−幕営地(登山道と沢の分岐点)
2日目(26日):幕営地−稜線−朝日岳−白毛門−土合駅

【行程(詳細)】

8月24日(0日目)
 赤木沢PWが無事終了し,富山の実家でゆっくり休養した後,谷川PWに出発した。他の三人は賢いのでちゃんと電車を使ったが,俺はPW後も谷川岳周辺で遊ぶつもりだったので原付で向かう事にした。200km弱なんて楽勝です。途中ガソリンスタンドの人に呆れられたりしながらも,16時過ぎに土合駅に到着。さすがに電車組には勝てなかった。越後湯沢からの山越えさえ無ければ勝てたのに…。実走行時間は6時間弱だった。
 19:30に就寝。駅寝を敢行した。しかし,ウトウトし始めた頃に子供が大量に出現。カブトムシを捕りにきた様だ。親子で「登山家がいるよ〜,すごいね〜」とか云ってくる。いや,別に構わないんだけど,早く寝かせて下さい。それでも21時過ぎには子供たちも消え,ゆっくり眠る事が出来た。

8月25日(1日目) 天気:晴れ
3:30 起床

4:43 土合駅出発
4:54 入渓、5:00まで明け待ち
5:48〜5:56 白毛門沢出合い、レスト。此処で単独遡行者に抜かれる。
6:46〜6:54 レスト
8:08〜8:20 水汲みレスト
8:32 稜線。平坦な笹薮、CS可。
9:12〜9:22 ウツボギ沢出合、レスト
9:26 ナルミズ沢出合。テント4〜5張り分のスペースあり。
10:24 CS1到着。行動終了
19:30 就寝

 三時半に起床。なかなか天気はよろしい様だ。準備を整え出発。入渓地点は薄暗かったので,少し明け待ちをした。最初は真っ平らな流れ。40分程で20mのナメ滝を突破。その後もそれほど傾斜が強くなる事は無く,順調に進む。途中に200mほどのナメが有り,なかなか良い感じだった。詰め上がりもルーファイを間違う事無く成功。分水嶺から下降するウツボギ沢支流は,小滝しか無く此れも極めて順調に行けた。ナルミズ沢に出てからは,河原歩きと滝の巻きが続くそれほど困難は無く,1時間程で予定のテン場に到着した。時間が大量に余っているので次のテン場を目指しても良かったのだが,夕立が有った時に予定テン場の方がescapeしやすいし,それほど急ぐ気もなかったのでこの日の行動は此処迄とした。
 テント設営&昼食後,俺は先ず最初に釣りに行った。途中魚を全然見かけなかったし,水はやけに少ないし,釣り人が先に入っているしで,コンディションは良くなかった。だが,此の程度で弱音を吐くのはへたれである。丁寧にポイントを探りながら釣り進むと案外魚は多くてすぐにイワナ3匹を確保出来た。一人一匹には足りないが,あまり奥迄行く気がなかったので此処で納竿。下流に戻って,皆が泳いでいる釜に向かった。俺は基本泳げないのだが,赤木沢等で少しは泳げる気になっていたので釜に飛び込んでみたりしていた。しかし,途中で水を飲み,溺れてしまった。溺れるのがあんなにきついとは思わなかった。一回生の北村君がいなかったら,間違いなく死んでる。助けてくれて有り難う。二回生の岩田は,的確な指示を出してくれた。其れには感謝している。だけど溺れているところのビデオ撮影するなよ。同回の広瀬は気付いていなかった様だ。…まぁ良いけど。俺は疲れ果て、テントで仮眠。夏の日差しを受けた暑っついテントの中で2時間程寝ていたら,水分が抜けて元気になった。もう泳ぐのやめようか…。
 17時頃から夕食。イワナ3匹も美味しくいただいた。19時半に就寝。南の方では夕立が有った様で,空が時々光っていた。

8月26日(2日目) 天気:曇り一時晴れ&霧雨
3:30 起床
4:49 出発
5:42〜5:56 レスト。
6:38〜47 水汲み&偵察レスト。標高1550m。
7:15 稜線、沢装備解除。
7:38 縦走開始。 1758ピーク先の部分は、濃霧時は間違わないよう注意。
8:43〜55 登山道出合、レスト
9:10 朝日岳
10:11〜54 笠ヶ岳避難小屋、昼食
10:57 笠ヶ岳
11:30 白毛門
11:37〜11:50 レスト
12:06〜12:23 レスト
この辺り、岩田が腹を壊し気味。
13:06〜13:15 1154ピーク、レスト
13:59 下山
14:10 土合駅到着

 3時半に起床し,5時前に出発。暫く進むうちに,遡行図が役に立たない事が判明した。「甲信越の谷100」を参考にしたのだが、滝の位置や大きさが殆ど全てずれている。残念。特に問題ではなかったが。此の沢もナメが多く,上流部は延々スラブが続く。フリクションも効くので快適に登り,すんなりと詰め上がる事が出来た。稜線上に出て,一休み。さて,行動食のチョコでも食べるかな,とザックの雨蓋を明けてみたら,昨日迄たっぷり有った筈のチョコが一つも無い。よく見ると,チョコの袋とザックの雨蓋に穴が空いている。恐らくネズミか何かだろう。此れはけっこうショックだった。メンバーから色々恵んでもらい,土合に向けて縦走開始。最初は背の低い薮だったが,踏み跡も時々出てくるのでそれほど苦労はしなかった。登山道に出てからはガスが酷く寒かったが,概して歩きやすい道で有った。最後の方になると,岩田が体調を崩し出した。富山に来た時から連続で山に行き続けているので,疲れが出たのかもしれない。最後はペースも落ち気味だったが,14時前に無事下山した。
 土合駅にて,今後の予定を話し合う。計画では,此の後谷川岳の万太郎谷に一泊二日で行く事になっていたのだが,28日から天候が崩れると予想された事、夕立が心配である事、体力・テンションが低下している事、雪渓が心配な事から、結局中止した。18時前の電車で越後湯沢へ行き、駅前で打ち上げ&入浴。溺れたのを助けてもらったので,夕食は俺がおごりました。その後,越後湯沢駅東口で駅寝。観光地の割に人が少なく,快適な夜だった。

8月27日
4:45 起床

越後湯沢で解散。俺は不要な装備を皆に押し付け,其の儘個人山行に向かった。

文責:平澤

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