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2006年度前期 古川Party縦走合宿

北アルプス 雲ノ平周遊

概要

【日時】

2006年8月11(金)〜8月15(火) 前夜泊4泊5日 5人

【計画概要】

「北アルプス最後の秘境」「雲上の楽園」などと様々に形容される日本最高所の高原、雲ノ平と、周囲の4つの百名山を制覇しようというなんともロマンシングな計画。北アルプスの急峻な岩場のイメージとは異なり、緩やかな稜線を歩くのんびりとした合宿である。

【行程概要】

1日目:折立〜太郎平〜薬師峠キャンプ場(C.S.1)〜(piston 薬師岳)

2日目:薬師峠キャンプ場〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳〜黒部五郎キャンプ場(C.S.2)

3日目:黒部五郎キャンプ場〜三俣蓮華岳〜(loop 〜双六岳〜三俣蓮華岳)〜三俣蓮華岳キャンプ場(C.S.3)〜(piston 黒部川源流)

4日目:三俣蓮華岳キャンプ場〜鷲羽岳〜水晶岳〜雲ノ平〜薬師沢小屋〜太郎平〜薬師峠キャンプ場(C.S.4)

5日目:薬師峠キャンプ場〜太郎平〜折立(下山)



記録

0日目 8月10日(木) 移動日

JR神戸線の線路内に人が入ったとかで10分遅れ。乗り換えで走って大変…でも電車の発車時刻が遅れて結局無駄。JRと富山地方鉄道を乗り継いで有峰口へ。ここで入山連絡を済ませ、タクシーで折立へ。タクシー、中型と小型があり、事前に電話で聞くと、中型1台で5人+装備でも大丈夫というという返事だったので1台予約していたが、タクシーの運ちゃんにこれだけ乗せると坂道を上がらんと言われる。それ以前にどう見ても乗れそうにない。仕方なく2台で。余計な出費痛い。タクシーから白い峰が見える。あれが薬師岳か。やたらと高く見えるな。折立では携帯電話は使えず、公衆電話もなし。各自適当に夕食を済ませ、20:00頃就寝。


1日目 8月11日(金) 快晴のち曇り

3:30 起床@折立キャンプ場
4:46 出発
5:42 んちゃ!4代目
6:01〜 6:11 ドラえも〜ん R
7:25〜7:37 R
8:31〜8:46 太郎平小屋 物色R
9:02 薬師峠 C.S.1
9:55 薬師峠 piston発
10:51〜11:01 薬師岳山荘
11:39〜12:37 薬師岳 R
12:58 薬師岳山荘
13:32 C.S.1 piston終 夕飯はカレー
19:30? 就寝

登山道を入ってすぐのところに、薬師岳で遭難した愛知大学山岳部の13人を祭った碑がある。地元の人が案内してくれた。が、一番後ろにいたC.L.はほとんど分からず。上り始めは少々急だが、たいしたことはない。ドラえもん、ドラミちゃん、アラレちゃんがいると言う話だったが、アラレちゃんは以前宮城が来たときから代替わり、ドラミちゃんは行方不明、ドラえもんは頭と胴体がさようなら(それはアラレちゃんの役やろ)。ここで最初の休憩。どう見ても5時間はかかりそうにない。樹林帯を抜け、見晴らしのいい道へ。この先はずっと見晴らしがいい。道は無駄に整備されている。石が敷き詰められているが、はっきり言って歩きにくい。そんな道がずっと続いてそのまま太郎平小屋へ。休憩時間を引くと登山口から3時間半、エアリアコースタイムの7割。アルプスでそれっていいんか?太郎平小屋をしばらく物色して、テン場へ。9時過ぎにテン場に着くとは。すでにテントを張っている人もいるが、ここをベースにしてどこかに行っている人たちだろうか。テントの申し込みに行くが、人がいない。水場とトイレは充実。

昼食を食べてゆっくりした後、ピストン装備を用意して薬師岳に向かう。最初は沢の中を行く。流れがなくなったあたりに雪渓あり。結構でかい。渡る必要は無し。お花畑の中を進み、薬師岳山荘に到着。先の道が見え、上に何か建ってるのが分かる。登り始める。日差しは強いが、風があって涼しい。下から見えていたピークに到着。山頂はまだ先のようだ。地形図に建物のマークがあるが、どう見ても小屋ではない。遭難の碑有。ここから山頂まで10分ほど。山頂はまさに360度の絶景。剱岳、槍ヶ岳などが良く見える。天気も最高。1時間ほどごろごろする。宮城がカルピスを作ったり、森戸がチューペットを振舞ったり。C.L.はもちろんゼリーを食す。出発するころには結構雲が増えてきた。記念写真を撮ってもらって下りる。宮城、松尾、角田のペースがやたら速くてついていけない。C.S.1に戻るが、まだ管理人はいない。それぞれ思い思いに時間を潰す。管理人は5時になると太郎平小屋のほうに帰るようなので、直前に行くとやっといた。宮城と松尾はビールを買いに行く。夕飯を食べて寝る。


2日目 8月12日(土) 曇り時々晴れ一時雷雨

3:00 起床
4:20 出発
4:39〜4:55 太郎平小屋 天候判断
5:55〜6:03 R
6:23 分岐
6:31 北ノ俣岳
6:56 赤木岳
7:06〜7:17 R
8:26〜8:40 黒部五郎登り前R
9:15〜9:22
9:32〜10:07 黒部五郎山頂 昼食R
10:15〜10:19
10:46 水場
11:42 黒部五郎小舎 C.S.2
19:00 就寝

朝起きると雲がたくさん。朝食を食べ、テントをたたんでいる途中に雨が降り出し、やがて雷雨に。雷は東のほうに落ちているようだ。テントも畳んで雨の中じっとしているのもなんなので、太郎平小屋まで行くことに。小屋に行くにはまず丘を登って周りに何もない平らな道を行かなければならない。今のところ雷は結構遠そうだが、山の中ではあてにならない。C.L.はかなり怖い思いをした。光ってから音までの時間は15秒〜3秒ほど。光る間隔は20秒ほど。小屋につくころには雷の間隔はかなり空くようになっていた。小屋の天気予報を見ると「曇りまたは霧後雨または雷雨」…う〜む。しばらく様子を見て、今日どうするか話し合う。空を見ると雲はかなり減り、行く先のほうはあまり無い。途中に小屋は無いが、数時間は持ちそうなので予定通りに行くことに。小屋からしばらくは木道が続く。普通に下界を歩くよりペース速そう。一度休憩するが、寒くてみんな早く出発したがるので10分もせずに出発。この先何度も会う人と会う。この人らはセパを着用しているのに対し、こちらは全員半そで。少々歩いたところでガスに突入。しばらくは一面の白世界が続く。周りにはお花畑が広がっているようだが、この天気じゃ良く分からん。赤木岳を過ぎ、ガスが晴れてくる。沢メンはどこから上がってくるのかと想像。やがて黒部五郎のふもとに。見上げるとなかなか堂々とした山だ。まあ1時間はかからないだろうと見当をつける。ここで再びガス突入。合宿で一番急なのぼりはここかな。35分で肩に到着。ここでガスが晴れ始める。ほんと、天気に恵まれてるな。ピストン装備を用意して山頂へ。雲は多いがまあ、結構見える。今日はグレープフルーツを食す。肩から下り始めると再び天気は下り坂。気象神の威光がここで発揮されるとは。記録にあったとおり、カールの中は雨が降ると道が分からなくなりそうだ。斜面の雪渓から雪解け水が流れ出している場所が多くあり、道もくぼみを通っているので迷いそうだ。実際、今回も分かりにくい場所が少々あった。肩から黒部五郎の小屋は見えていたが、結構遠い。雨が降り始める。途中でストックを拾う。とりあえず小屋に持って行くことに。小屋に到着。早いなー。

ここで雷が鳴り始める。テンバにはまだ誰もいない。テントを張り終えてすぐ雨が強くなり、雷雨に。気温が下がり風も出てきて雷がひっきりなしに鳴り、不安なときを過ごす。周り広いし。寒いので酒など飲む。ほかのメンバーはそのうち寝てしまった。1時間ほどもそんな状況が続き、天気が好転した。しばらくして外へ出ると、かなり晴れて南のほうには笠が岳の三角形が良く見える。他の人もテンバに来てテントを張っている。小屋で待機していたようだ。隣のテントは同志社のパーティ。明日は雲ノ平へ行き、その後高天原へ行って温泉へ入るそうだ。あちらも行ってみたいなあ。


3日目 8月13日(日) 曇り時々晴れ

4:00 起床
5:30 出発
6:31〜6:40 分岐 R
7:08〜7:19 三俣蓮華岳 loop出発
8:14〜9:04 双六岳 R。昼食
9:30 小屋前分岐
9:52 水場
10:29 三俣蓮華下分岐
10:39〜11:09 三俣蓮華岳 R loop終了
11:39 三俣キャンプ場 C.S.3
13:08 C.S.3 piston発
13:31〜14:15 黒部源流 R
14:44 C.S.3 夕飯:ポトフ
19:00過ぎ 就寝

今日はコースタイムにかなり余裕がありそうなので、のんびり朝に米を炊く。小屋の裏から登山道を登る。すぐに分岐あり。「岩ごろごろ急坂コース」と「のんびりコース(展望いいよ)」と分かれているが、S.L.は迷うことなく急坂コースへ。C.L.は一番後ろなのではじめ分岐に気付かず、意見を言う間もなく急坂コースへと行く羽目になってしまった。C.L.は景色を見るために山に登っているようなものなので、なんかなーと思いつつ歩いていたが、2つの道はすぐに合流したのでまあいいやと妥協。岩が転がる急な道がしばらく続いた後、砂地の台地に着く。地形図では道がS字状に曲がっている部分。今日もガスの中か。脇に雪渓を見つつ、分岐に到着。ちょうど1時間歩いたので休憩。ここから三俣蓮華の山頂までは30分ほど。

双六岳に向かう。ここでガスが晴れた。うむ、きょうも気象神の加護は受けているようだ。西に黒部五郎、東に槍ヶ岳を見る気持ちのいい尾根を歩く。黒部五郎の上空には月も見え、いい感じ。今回もちょうどいい時間を歩いて双六岳山頂に到着。各自昼食を食し、ゆっくりする。槍ヶ岳が良く見える地点だが、大きな積雲に時々隠されてしまう。双六小屋のほうへ向かう道を下り始めると、広い尾根の向こうの雲の間にひょっこりと槍の穂先が姿を現すいい写真が取れた。先頭が何を思ったのか走り出したのでついていくと、すぐにしんどくなる。空気が薄いせいにしておこう。広い尾根から急な道を下ると小屋前の分岐。双六小屋は水がかなり豊富らしいので確認しておきたかったが、小屋までは分岐から結構下るのでやめておく。双六岳のカールの中を三俣蓮華岳に戻る。結構歩いて三俣蓮華岳下の分岐に着いたが、見た感じすぐそうだったのでそのまま登る。思った通りすぐだった。さっきはガスで気付かなかった山頂で写真を撮る。三俣山荘と、明日登る鷲羽岳の道が見える。

今日も早いので、ゆっくりしてからメインザックを担いで下る。荷物のせいもあるだろうが、ここは下りのほうが時間かかった。分岐からは穏やかに下っていき、大きな雪渓が見えたところがキャンプ場。雪渓の雪解け水が流れる横にテント設営を頼み、小屋に申し込みに行く。

しばらくボーっと過す。ザックを整理していると何やらべたっとした感触。いやな予感がしながらも装備を取り出していくと、持ってきていたカルピス原液の紙パックがかなり変形していた。やはりこいつのせいか。出来るだけ拭くが、ところどころべたべたする。原液は500mlペットボトルに移す。角田が氷アズキを作ると言い出した。またいつものように考えなしに言ってるんかと思ったら、奴はあんこを取り出す。ちょっと待て。何だその量は。翌日の朝食はぜんざいだが、奴はこしあんを1kgも持って来ていた。安かったからだと。まずはあんこをそのまま食べてみる。まあ、悪くないな。その間に奴は雪渓のところへ行ってきれいな雪をコッヘルに集めだした。それにあんこを乗せて食べ始める。「おいしいですよ。」というが、奴の事だ、油断は禁物。結構こういうチャレンジが好きなC.L.が一口貰う。うーむ。冷たくてよくわからん。つーか、そのお玉じゃ食べにくい。後になって思ったが、もっと混ぜたらもっとおいしかったかも。結局その後はあんこ単独で食べてかなり減らした。C.L.と食当以外はなにやらぜんざいに悲しい思い出があるらしく、結構食べて減らしていた。

そんなこんなでゆっくりし、そろそろ黒部源流へ行こうとする。松尾が相変わらず寝ていて面倒臭そうだったので、行きたくないならべつにいいぞというと、「なら寝てますわ。」と言うので放っておいて4人で出発。松尾の半分は「面倒くさい」で出来ています。流れ沿いの道を下っていき、源流に到着。黒部源流の碑あり。源流とはいえ、結構水量は多い。流れをボーっと見たり、水遊びをしたりして過ごす。同じ道をたどってキャンプ場に戻ると、松尾はまだ寝ていた。また本を読んだりして時間を潰し、夕食の準備。台風が発生しているようだ。山荘にテレビがあるので、7時前の天気予報を見に行く。明日の天気は、槍ヶ岳:晴れのち曇りか霧、山間部:にわか雨か雷雨。台風の針路の予想では台風は西よりに進み、最も北よりのルートをとった場合、16日に四国上陸という感じ。さて、これからどうするか。


4日目 8月14日(月) 快晴後曇り

3:30 起床
4:42 出発
5:41〜6:02 鷲羽岳 R
6:42〜6:50 ワリモ岳北分岐 piston発
7:14 水晶小屋
7:40〜8:00 水晶岳 R
8:29 水晶小屋
8:52〜9:00 ワリモ岳北分岐 piston終
10:58〜11:18 雲ノ平テンバ 昼食R
11:29〜11:40 雲ノ平小屋 トイレR
12:33 雲ノ平の台地のヘリ
12:53〜13:08 R
13:58〜14:12 薬師沢小屋 R
15:16〜15:26 R
16:35 太郎平小屋
16:50 薬師峠 C.S.4

3時半起床。わーん、暗いよー、寒いよー。朝食はぜんざい。暖まっていいと思うんだがなあ。準備をしてこれから登る鷲羽岳を見上げる。結構登るように見えるが、まあ一時間ぐらいかなあと見当をつける。20分ぐらいなら大体いつも当たるが、1時間ぐらいになると結構適当。去年の合宿の常念岳では、あと1時間ぐらいかと予想したところで2時間以上かかったという例もある。で、登ってみるとちょうど1時間で山頂に到着。今日も天気は良い。槍ヶ岳がよく見える。槍ヶ岳の左のちょっと奥に見える良い形をした山は常念かな。北に見える黒いピークはこれから向かう水晶岳。別名黒岳。風がかなり強くて寒い。皆寒い寒い言っていたが、なら上を着ろ。半袖で何言っとんねん。寒さに押されて出発。今合宿では珍しい、細くて険しい尾根を行く。ザレていて危ない。ここの危険マークは嘘じゃないな。少し下り、ワリモ岳を登る。かなり険しい岩場。どうやって進むか考えなければならないところもあった。が、山頂を過ぎて少し下ると、横から人が来た。巻き道があったらしい。ここから先は斜面に付けられた安全な道を分岐まで歩く。

分岐でピストン装備に切り替え、水晶岳を目指す。さっきとは打って変わって広い尾根に付けられた道を行く。分岐から水晶小屋までコースタイムは50分だったが、25分で到着。そのまま水晶岳へ。まだ少し広い尾根が続いた後、道はガレた岩場に。危険性はワリモ岳の方が高そうだ。時々光にきらめく石の粒子が見える。水晶岳という名前の由来は岩石に石英が多いかららしい。水晶岳に到着。360度遮るものは何もない。今合宿で一番の絶景はここだろう。ここで二つ目のゼリーを食す。ゆっくりしたかったが、山頂が狭いところに、水晶小屋にいた団体が向かってきたので退却。

ワリモ岳北の分岐に戻り、再びメインザックを背負って雲ノ平を目指す。C.L.はここで記録などをつけていたので、ろくに休憩できずに歩き始める事になってしまった。強い日差しが照りつける中を祖父岳まで軽く登る。ここで休憩するべきだったのだろうが、あまり歩いてなかったのでそのまま行く。雲ノ平の入り口に出る。地形図でまっすぐ行く道は自然回復のために通行不可。ハイマツの中の迂回路を行く。暑い。ここでC.L.の精神が崩壊。前を歩いていた宮城のザックを殴りつけて精神の安定を図る。森戸、ちょっとは気を遣ってくれ。ようやく迂回路が終わったところで休憩、昼食。森戸をどつき、松尾をどつきまわしていたら落ち着いてきた。昼食のラーメンを食べると完全に回復。すまん、松尾、森戸、宮城。改めて見ると、水晶岳から3時間飲まず食わずやったんか。ここで台風の影響を避けるため、先に進む事を決定。キャンプ指定地に水汲みに行かせ、雲ノ平山荘でトイレを借り、いざ薬師峠を目指す。一面にお花畑が広がる中の木道を行く。天気が曇り気味なのが残念。アラスカ庭園とかどこら辺がアラスカやねんとか突っ込みつつ、心の目でアラスカを見たりして進んでいくと木道が終わり、急な下りが始まる。

大きな岩がごろごろしていて岩の上を通らざるを得ないが、表面が湿っていてとても滑りやすい。最近雨が降ったのは一昨日だと思うが、まだその水分が残っていたのだろうか。スリップしないように気を遣いながら下っていく。この下りがこの日で一番精神的に疲れた。途中一度休憩を挟み、水の流れの音が聞こえ始めてからも結構歩いてようやく沢に到着。手前の河原を通るところに看板があり「増水時、通れないが、雨がやむと数時間で通れるようになる。」とあった。薬師沢小屋前の吊橋の下の河原で休憩。疲れたので少々長めに取るが、あまりゆっくりもしてられないので出発。薬師沢小屋から少し歩くと木道が始まった。どうせ10分もすれば終わるだろうと歩いていると意外と長く、所々途切れながらも1時間以上続いた。薬師沢中俣で釣りをしている人を横目に見つつ、登り開始。途中でひげのワイルドなおっさんパーティに抜かれる。何が悔しいのか知らんが、松尾と宮城が追いかけて走り始める。よくそんな力残ってるなー、なら予備食ちょっと持ってくれと思いつつ見送る。こういうとき一番速そうな森戸は残ってくれた。結局松尾はさっきのパーティを抜くまで走り、宮城はそれに飽き足らず太郎平小屋まで走ったそうだ。よくやるわ。で、3日前の道をたどって薬師峠へ到着し、長ーい行程は終了。

テントが一杯で、平らな場所が確保できなかったので、仕方なく少し傾いた斜面に張る。夕食は予定では缶詰の盛り合わせとなっており、どんなもんが出てくるんだろうと思っていたら、コンビーフ、ツナ、コーンの缶詰が出てきて、さらにマヨネーズを取り出してきた。どう料理するのか迷った挙句、とりあえず全部鍋に入れて混ぜて加熱。好奇心の足りない松尾は、混ぜる前に自分の分を確保。マヨネーズを加え、出来上がった謎の物体をごはんの上に乗せ、謎丼完成。恐る恐る食ってみると意外といける味だった。今日は疲れたので、片付けてさっさと寝る。隣のテントの子どもが7時を過ぎてもはしゃいでうるさいので一喝してやったがあまり効果はなかった。森戸に10時の気象通報をたくし、眠りに就く。


5日目 8月15日(火) 快晴

4:00 起床
4:58 出発
6:11〜6:20 三角点付近 R
6:28 三角点
6:36 ドラえもん
6:47 んちゃ
7:24 下山

朝起きると快晴。何のために昨日ここまで来たのやら。朝食はカロリーメイトとでさっさと済まし、出発。小屋から無駄に整備された道を下っていく。やはり歩きにくい。一度気が緩んでこける。三角点ってどこにあるのかと思いながら一度休憩し、再び歩き始めるとすぐに三角点があった。ここから樹林帯に入り、すぐのところにドラえもん。こんなところやったんか。ドラえもんは誰かが不憫に思ったのか頭と胴がつながっていた。下ってアラレちゃんを通過。C.L.はだれてきたので音楽を聴き始める。試しにFMを聞いてみると受信できた。小泉が靖国に行くというニュースを聞きつつ程なく下山。

バスの時間を確認すると、途中の停留所に亀谷温泉というのがあるのでどんなところか聞いてみる。富山までの切符を買っても途中下車でいけるようなので、そこへいくことに。ホテル何たらという所に停まるが、見た目ホテルっぽくないな。中身はホテル。温泉は500円。うーん、ちょっと狭いな。お湯の中に「なにか」が漂っている。湯船の壁になにやら付着しているが、これがはがれたもののようだ。細かい事は考えないようにしよう。次のバスは富山まで直通。途中停まったドライブインでお土産を購入し、富山に到着。過去の記録から打ち上げする店の候補を決めていたが、駅から結構遠く、灼熱の中歩く気力もなかったので駅前の店で済まし、解散。こんなC.L.についてきてくれて(引っ張ってくれて)どうもありがとうございました。



山行を終えて

総括

予備合宿を重ねるにつれて明らかになってきたメンバーの生態:軽はずみな食当、面倒臭い睡眠魔の装備、猛進S.L.、時々おかしいスーパーサブといった個性が存分に発揮され、予備合宿の集大成としてふさわしい合宿だった。

奥スイス庭園に行く時間が取れなかったことが心残りだが、メインピークではことごとく天気に恵まれ、いい景色が見られたので満足である。合宿としては少々楽すぎた気もするが、山を楽しむという点ではいい合宿だったと思う。