05年度後期 前田パーティー合宿

屋久島


【日時】
06年3月21〜24日 3泊4日行2完1 4名

【行程】
1日目:宮之浦港---楠川---白谷雲水峡---白谷山荘
2日目:白谷山荘---楠川分かれ---新高塚小屋
3日目:新高塚小屋---焼野三叉路---宮之浦岳---焼野三叉路---永田岳---鹿之沢小屋
4日目:鹿之沢小屋---(永田歩道)---下山

5日目:モッチョム岳(After個人山行)

【概要】
 春の定番、屋久島合宿。お約束すぎてあまり気が乗らなかったが、家の車の使用許可が下りてからは急に楽しみになった。面子に欠員を出しつつも期間中は極めて順調。世界遺産の島をおおいに楽しんだ。

3月19日・20日

アプローチ
 19日、15時からの臨時役員会を終えてすぐ出発準備。ココまでに色々あったがそんなモノは忘れてしまえ。CLは面子(の試験とか家族)とか合宿かPWかなんてどうでもよくて、目の前の長距離ドライブが楽しみで堪らない状態なのだ、面子のザックを車に積む時間がもどかしいくらい!バック中に後方確認を怠るくらい!

 ……え?

 何が起こったのかは忘れたが、さっきまでの楽しい気分がわずか5分で消し飛んだのだけは覚えている。ま、忘れてることなんてどうでもいい、忘れてしまえ。てな訳で暗い雰囲気を漂わせつつ九州へ向けて出発。
 高速道路でひたすら西へ、日付が変わる頃に九州入島。北熊本SAで一眠りして朝方に八代ICで下道へ。鹿児島市街に入ったのが9時とかそんなもん。もっと早く高速を降りれば良かった。市街を華麗にスルーして七つ島谷山港を探す。何の案内も無いため一度間違えたが、無事到着……したのか?確かに駐車場とは書いてあるが、いわゆるフェリーターミナルっぽいものは何も無い。あるのはヤシの木とコンテナとプレハブの建物だけ。プレハブの裏に回ってみてビックリ、天下の鹿児島商船のチケット売り場がこんなのとは。まあ、何はともあれ無事到着したんだし、買い出しを済ませてゆっくりしよう。なんせドライバーのCLとそのナビ岩田は碌に寝てないんだから、

 …て、なんで紙麻雀の用意してんの?

 そーして極めて自然な流れで中国語の勉強が始まった。2人も麻雀セット持ってくるなんて、なんて空気を読む奴ら!以降、合宿中は毎晩のように打ち続ける羽目に。古川がルールブック片手に裏3あがってたのが印象的だった。 ともあれ、18時頃はいびすかす乗船。中は案外広い。そしてここでも始まる中国語講座、打ってる最中に意識が飛んで就寝となった。

3月21日(1日目)

 7時半、宮之浦港に到着、ようやく屋久島入りを果たす。コンビニで朝食と彌武の食器を調達。時間があるので、バスに乗らずに本日の全行程を歩くことにする。三本杉で昼食をとりつつ、白谷雲水峡到着。麻雀しながらまったりしてたら宮城パーティーが、遅れて松田も到着。一緒に飯を食ってそのまま寝るかと思いきや、前田パーティーは麻雀の続き。半荘終わらしたところで、モラル的に就寝。

3月22日(2日目)

 朝、起きたら雨がパラパラ、問題なさそうなので出発。テンションは最低潮のまま、歩く歩く。ウィルソン株やら縄文杉やらでレストするも、特に盛り上がらず。高塚小屋で宮城パーティー(と松田)と昼飯レスト、ただし昼飯抜き。小屋は人でいっぱいなので降りしきる雨の中もそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそもそ行動食を食べる。寒いのでさっさと出発。1時間程で新高塚小屋に到着。冷えた身体をスープ少なめスープスパで温めるとまたも打ち始める。遅い晩飯を摂った後もひたすら打つ。具体的に言うとマズい時間まで打ち続けたあと就寝。

3月23日(3日目)

 宮城パーティー(と松田)に遅れること1時間で出発。風が強くて寒かったので、岩屋まで休まず歩く。風を避けつつ腕立て伏せを少々、体を温める。前日はそんなこと気にする元気が無かったけどこのパーティーのセパって、CL紺、その他黄色でCLがリーダーっぽい。是非、写真で確認されたし。焼野三叉路にて、永田岳ピストンを終えた松田と合流、宮之浦岳まで一緒に行く。ゼリーだのラオウだので時間を浪費した。三叉路に戻る途中で宮城パーティーとすれ違う。なんとなく元気が無さそうに見えたが、その真相を知るのは2日後の事である。三叉路にて肌寒い中ぬるいラーメンを食い終わり、いざ永田岳に向かおうとしたところで日が照り出す。快晴の下、眺めることができた永田岳は独特の巨岩群が素晴らしかった。さくさく登る。山頂にて新潟のワンゲラー2人と和む。眺めが好いのと暖かいのと残りの行程が少ないのとが相俟って1時間近くダレる。あ〜、昨日と違っていい日だなぁ、こんなのんびりできる計画立てたことなかったな〜、なんて………

 この後待ってるオチへの前振りじゃーーーーー!!!

 とは言えまぁ、そんな憤るほどのこともなかったんだけども最後に持ってこられた所為で台無し。具体的には、コースタイム40分だと思っていた永田岳から鹿之沢小屋までの道のりが実際には150分かかり、途中数ヶ所に脚立が無ければ通れない落差やら、頭上が藪で足下が泥雪の獣道やら、草に隠れた落とし穴やらでやたら疲れてしまった。

 話は跳ぶが、この間、部室保存用の記録を書いてたら自分のメモを見てビックリ、一切改竄の痕跡が無いのにこの部分の所要時間を実際より1時間も短く記録していた。リアルタイムでメモをとっていた記憶があるのに、リアルタイムで捏造していたなんて。そんなに無かったことにしたかったのだろうか当時の自分は。幸い岩田のデジカメのタイムスタンプから正確な時間が割り出せて事無きを得た。しかし更に驚くべきことはこの合宿の2日目の記録であろう。なんと半荘4回分の点数結果のみ、日付の下に4×4の正方行列が書いてあるだけの代物で、全く記録の体を成していない。何を考えてたんだろうか。閑話休題。

 小屋に着くと安心してしまい暗くなるまでぐったり時間を潰す。晩飯後は相も変わらず麻雀三昧、小屋を独占していたせいでかなり遅くまで打っていた気がする。朦朧としながら打っていたのできちんと覚えていないがラス半のオーラスで盛り上がったような記憶が。意識が途切れて就寝。

3月24日(4日目)

 あまりメジャーではない永田歩道。その一端を昨日に味わったが所詮は許容内、さくさく進む。脚立健在、渡渉は無問題、小雪渓越えに難あり、先頭を行く古川のキックステップは流石。途中に先輩方が使ったであろうCS可を見つける。段々と歩き易くなっていくが先は長い。炎の2時間ピッチで下山。永田集落からバスに揺られて宮之浦へ。宮城パーティーが撤退してすでに鹿児島へ向かう船の上だと知り愕然とする。その後松田と合流し、夜には港の公園にて合宿の完成を祝して乾杯する。これにて正規の合宿はおしまい。さぁ明日はモッチョむぞ〜!

3月25日(5日目)

 真夜中、寒くて目を覚ます。昨晩に酔って芝生の上に並んで寝転んだまま放置されていたらしい。まったく優しさの足りない連中だ。急いで寝袋を引っ張り出して改めて就寝。
 目覚めるとなんかシュラフの芋虫が低血圧っぽくもそもそしていた。写真参照のこと。
 8時になるのを待ってレンタカーを借りて屋久島を時計回りで本富(モッチョム)岳登山口へ向かう。ドライブしながら見えたモッチョムの岩峰に期待が膨らむ。登山口駐車場はかなり広く売店・トイレあり。ここから千尋(センピロー)の滝を眺めることができる。ものすごく巨大な一枚岩が圧巻。ひとしきり感動した後登山開始。
 開始30分、急な登りが続く。そろそろ飽きたなーと思っていたら先行していた松田が万代杉で待っていた。万代杉はなかなか大きく直に触れるのでこれまでに見た屋久杉とは違ってかなり遊んだ。登りはまだまだ続く。ここから先はパーティーの面子を放って松田についていく。急な斜面を根っこやロープを頼りにガンガン登る。てか無茶苦茶速い。で、あっという間に神山展望台、モッチョムを眺めながら後続を待つ。あの桃みたいな岩がモッチョムだ。昼飯食ったら出発。道標には20分で行けると書いてあった。が、この激しい登り返しは20分ではとても無理。と言いつつガンガン進んでさっき見えた岩に取りつく。太いロープで登りきると目の前には海が広がっていた。凄い。南側が断崖になっていてそのまま海へ。前田、松田両名はビビリのためそちらの方へは近づけず、それどころか最初の内は碌に立ててもいなかった。全員揃って記念撮影後は宮之浦岳と同じく思い思いに時間を浪費。彌武が眠そうに崖の方に寄っていったときは驚いた。満喫後は一気に駆け下りる。2ピッチで下山後、尾之間温泉へ。
 安いのはいいが、蛇口に人がいっぱいだし石鹸も何も無いしで、湯船の水をひたすらかぶる。40回もすると腕が重くなった。脱衣所にてモッチョム岳ラーメンなるもののポスター発見。これは食わねばなるまいと意見が一致。ちなみに正体はスープ一面のニラとそこから突き出した豚の角煮でモッチョムを表現したもの、食後は物凄く体が火照った。
 日が暮れてくると、ニラの効果も手伝って一部の面子のテンションが上がりドライブに行きたくなります。なのでかねてからの予定通り屋久島一週を敢行した。西部林道ではヤクザルと遭遇。楽しい時間はあっという間に過ぎる。赤い車も屋久島に連れてきてやりたかった。後部座席では彌武が寝ていた。あとは宮之浦港で車中泊。

3月26〜28日(6〜8日目)

 松田と別れてはいびすかすに乗る。爆睡してたら鹿児島着、赤い車と再会。あとはただドライブ。
 通過したのは
 鹿児島→霧島酒造→別府温泉→関門トンネル→以下9号線のみ→鳥取砂丘→京都
 このドライブの間、金欠のCLは岩田に借金をしまくってました。以上!お疲れ様でした。いやホントに合宿の記憶が吹っ飛ぶぐらい疲れた。CLの趣味に付き合わせて面子には悪いことをしました。


文責:前田

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