05年度新歓PW

石鎚山系「瓶ヶ森・石鎚山」

05月3日〜4日 1泊2日 7人

行程
1日目:西ノ川---瓶ヶ森(女山・男山)---シラサ小屋(CS1)
2日目:シラサ小屋−土小屋−二の鎖小屋−石鎚山(弥山・天狗岳)−二の鎖小屋−成就−西ノ川

例年通りではあるが、新入生歓迎登山としてGWに石鎚山に登った。メンバーの大半が2、3回生だったというのは公然の秘密である。

入山前日
22時40分発大阪南港発のオレンジフェリーに乗船し、四国へと向かう。私たちは二等自由席という、「毛布だけ渡しますので、廊下などの空きスペースで寝てください」というプランを利用し、船のデッキで寝袋を出して寝た。学割を利用して3200円と格安なのがありがたい。一般の乗客から離れ、船のデッキなどに寝袋を出して眠った。

1日目 晴れ
「アプローチ」
朝6時頃、四国は愛媛県、東予港に到着。
無料の連絡バスを利用して伊予西条駅へ移動。
駅前のローソンで朝食などを購入し、7時41分発のバスで西ノ川へ。
西ノ川では、携帯の電波はかろうじて届いた(au、vodafoneで確認)。
入山連絡を入れて、いざ登山開始である。

「西ノ川〜瓶ヶ森」
西ノ川を出発し、沢沿いに伸びた林道を歩く。天候は良好で気持ちが良い。
40分ほど歩いていると、左手に「瓶ヶ森登山口」の看板が眼に入ってきた。
常住、鳥越を通過し、13時過ぎに瓶壷での昼食レストを取ったが、ここまでの登りが案外しんどく、景色が今ひとつなこともあって、今山行において最もしんどい箇所であったかもしれない。ちなみに、この瓶壷は、その名の通り壷のような形をした湧水であり、冷たく美味しい。

「瓶ヶ森」
昼食後、整備された路を抜け、女山(1897m、本日の最高峰)に登る。
ここからは360度全てが見渡せ、かなり気持ちがいい。20分以上休憩をとって景色を堪能した後、男山を通過し駐車場に出る。この辺りは車で簡単に来れるため、軽いハイキングといった様子の人と多くすれ違った。

「瓶ヶ森〜シラサ小屋」
車道と登山道を行き来しながら、本日の宿泊地であるシラサ小屋へ向かう。
登山道を歩き始めて間もなく見えてくるのは子持権現。垂直に切り立った異様な山である。
80mに渡る鎖が伸びているが、それでもこの山を登るのはかなり危険らしい。
この山の登り口の部分が少し開けていたので、ここで天気図レスト。
気象通報が終わり、子持権現を巻いて歩き始める。すぐに着くだろうと気楽に構えていたら、予想よりもシラサ小屋は遠かった。
17時に無事シラサ避難小屋に到着。我々の他に登山客はいなかった。
カレーを作ったあとは雑談に興じ、10時前に就寝。

2日目 晴れ
「シラサ小屋〜土小屋」
朝5時起床。外は既に薄っすらと明るく、リヒトもほぼ不要。
朝6時に出発。車道を少し歩いた後に登山道に入る。左手には雲海に浮かぶ山々が視えた。
伊吹山、よさこい峠などを通過し、7時55分土小屋に到着。
一部メンバーがトイレに行っている間に、自動販売機で飲料を買うという不届者が若干名いた。

「土小屋〜二の鎖小屋」
ここからは、かなり人が入っている登山道であり、整備が行き届いている。
しかし、朝が早いからか予想よりも人が少なかった。
また、途中二箇所ほど雪が残っている場所があったが、通行に問題はなし。
休憩場でレストを取り、しばらく行くと、前方に二の鎖小屋が姿を現す。
しかし、これが見えてからが意外に遠い。
二の鎖小屋に到着したのは9時半頃であった。

「二の鎖小屋〜弥山・天狗岳(ピストン)」
二の鎖を全員が登り終えた頃、W氏が熱中症らしき症状を訴えたので、リーダーと2人迂回路を取ることにする。
他のメンバーは三の鎖に挑戦。慎重を期したため、一部要員は登るのに時間がかかっていた。
Y氏と顧問のM氏を山小屋で待機させ、天狗岳へ移動。
左手は角度180度を越す断崖絶壁。そこから見渡す景色はまさに絶景である。
頂上での写真撮影などを終え、迂回路を通って二の鎖小屋へ帰還する。
小屋から少しだけ下った所にあるテント用スペースにて、ラーメンで昼食をとる。

「二の鎖小屋〜西ノ川(下山)」
食事を終えて体力が回復したのか全体に歩行速度が上昇した。
あとは下るだけだと思っていたところ、成就前に結構長い登りがあったのは精神的に応える。
成就には店も多く出ており、早くも下山気分になってきたが、下山地点まではまだ距離がある。
長々と続くかったるい下り坂を2ピッチで下まで降りた。
ここでも良い速度が出たが、その分、足に負担がきたようである。
写真撮影をした後は、全員で温泉に浸かって今回の山行が無事終った。

感想
天候に恵まれ、とても楽しい山行になった。
山行中は良い景色が続く場所が多かったのも良。
体力的な面としては、1日目最初の登りで少し疲れを見せるものがいたものの、特に問題はなかったように思う。

文責:宮城

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